護衛艦いずもとはなにか?
さて、久しぶりに死に損ないdylankunから、近代戦史研究家dylankunに進化したい。
私見である。
その姿、排水量等考察すればわかるが、攻撃型航空母艦以外のなにものでもない。
日本国の安全保障方針は、今も昔も専守防衛である。日本国憲法に定められれているとおりだ。
にもかかわらず、何故攻撃型空母を持つ必要があるのか?
というお話の前に、そもそもいずもは護衛艦であって、空母ではない、という議論がある。
実際にはヘリコプター空母だ、という主張だ。
詭弁だ。
護衛艦に何故、全通型甲板が必要なのか?
百歩譲ってヘリの発着のため、としても、ヘリには攻撃型ヘリがある。
ベトナム戦争で猛威をふるったアパッチが有名だろう。
機関砲、ロケット弾等多数の兵装を備えた、強襲作戦に用いられるヘリだ。
つまり、戦域付近までアパッチ搭載いずもで侵攻し、付近海上で発艦、敵地上目標を攻撃して帰艦するという航空作戦が、じゅうぶん実行可能なのである。
これのどこが護衛艦か?
更に言えば、甲板に遮熱処理さえほどこせば、イギリス海軍の空母艦載機シーハリアー戦闘攻撃機の搭載も可能なはずだ。
シーハリアー戦闘機は、ヘリコプターのように上下に垂直機動できる飛行機だ。カタパルトも着艦フックも、長い飛行甲板もいらない。
フォークランド紛争時、イギリス機動部隊の空母に搭載されて大活躍したことが記憶に新しい。
もしもいずもが、シーハリアー戦闘機を搭載すれば、世界中の海軍軍人が、日本は空母いずもを中心とする、新機動部隊を創設した、と警戒するようになるだろう。
専守防衛に空母が必要な理由を、政府も防衛省も、海上自衛隊も、国民に全く説明していない。
軍事的知識の欠如故か、いずもの存在を追及する野党も皆無である。
海上自衛隊が、新設連合艦隊を編成することは、明日にも可能なのだ。