最期の晩餐

私のアパートの隣は一杯飲み屋だ。
今夜も酔客連が、楽しそうにカラオケに興じている。
いつもの夜の、いつもの儀式である。
こんな夜が、当たり前だと思っていた。
いつまでも、いつまでも続くのだと、
何の疑いも持たずに信じていた。


だが明日、我が祖国は変貌するだろう!
70年の長きにわたって守り通した、尊い、何よりも尊い平和国家の勲章を棄てるのだ!それも自ら!国民の意思によって!


愚か者よ、汝の名は大和民族なり!
その頭上には嵐が舞い、突き刺すが如く激しい雨が降る!



おお、神よ!

何故、私たちをお見捨てたもうたのか!