追跡型広告が、精神障害者に与える影響
簡単に言うなら、姿の見えない悪意ある敵による監視です。
例えば楽天さんの通販で、アイルトン セナのF1ミニカーを購入したとします。赤白カラーのマールボロマクラーレンホンダであったとしましょうか。
確かにアイルトン セナは、モータースポーツが地球上に存在し続ける限り、未来永劫語り続けられるチャンピオンです。
ですがそうは言っても、彼が亡くなって21年という時間が経過したことも事実ですね。
また、彼と闘い続けた、強豪マールボロマクラーレンホンダのマシン群ももう今や昔、以前は赤白のマールボロカラーでしたが、メルセデスエンジンに換装した時、ドイツのナショナルカラーであるシルバーに変わりました。
つまりアイルトンも、マールボロマクラーレンホンダも、燦然と輝いていますが、所詮過去の存在と化してしまっているわけです。
さて、そこからが問題です。
私がどんなに、アイルトンとマールボロマクラーレンホンダが今なお好きであったとしても、世間的には話題に上らなくなり、テレビにその雄姿もなく、次々と新しいチャンピオンが生まれてゆく。
そうなると、アイルトンはゆっくり思い出に変化してゆきます、いや、せざるが得なくなるわけです。
それなのに、ある日、楽天市場とは全く無関係なサイト上に、なんらの前触れも無しに、忽然とアイルトン セナとマールボロマクラーレンホンダの勇姿が眼前に現れたら、果たしてどんな感じを受けるでしょうか?
誰も知らないはずの自分のアイドルを知っている人間がいる、しかもそいつは、アイルトンやマールボロマクラーレンホンダとはなんの関係も無い場所に、まるで私だけを脅かすように彼の昔の姿をそっとみせつけてきた……!
誰だ!?誰が俺に関心を向けている……!?
どこだ!?どこから俺を監視してる!?
………恐怖
いつかは、追跡型広告を廃止させねばなりません。