神奈川県警多摩警察署生活安全課の課長たる愛しききみ

どうでもいいことだし、いい加減腹の虫も消化したのだが、しかし安倍政権下の昨今、異様なまでに公権力が強化されていきつつあるので、こんな戯言もひとつの警鐘になるかなぁ、なんてね(^^)


唐突なお話で恐縮だが、ひと月ほど前に、いきなり我がスマートフォンがサイバーアタックを受けてしまった。

生まれて初めての慶事であったがために、義理がたい私は、深夜ではあったものの、早速近所の無人交番に喜びの報告へと出向いたものである。

管轄であるところの神奈川県警多摩警察署に、吉報を告げてしばし、ブブブと白カブで歓迎委員さんが登場した。が、しかし、委員さんいわく、もっと派手に歓迎したいので、明日の朝にでも本署の方へぜひ招きたいと言う。だろうな、とは予想していたが、案の定の手厚いおもてなしである。

私は固辞したのだが、おいで、いやいやをリフレインするうちに、互いにエキサイト。ついに私が歓迎委員さんの警察手帳の提示を求めたとき、第一の異変が起きた。

なんと、警察手帳を本署のロッカーに置き忘れて来てしまったとのこと。

さあ、相手の弱みを一度握ると、嵩にかかって猛攻を加え始める優しい私は、しきりに謝罪する歓迎委員さんに対して、上司に電話するよう要求した。本格的なクレイマー体質ではある。

歓迎委員さんは、生活安全課の課長氏にことの次第を報告して、私に受話器を渡した。......が


私「出動時に、警察官が警察手帳不携帯とはけしからんじゃないか!」

課長氏「いいんだ!制服を着てる時なら警察手帳不携帯でも!アゲ足を取るんじゃない!」……………


私も半世紀をこの国で生きてきたが、まさに無駄な人生だったなぁとしか思えなかったねw

そう、そしてこれこそが、国家権力が小さな小さな牙を国民に対して、ちらりと剥いてみせた一瞬だったのだ。


神奈川県警多摩警察署生活安全課課長殿。

確かに今世の中は、あなたがその持てるちから以上のものを行使できる

ような方向に向かっています。


でもね、愛しきひとよ。

あなたはいつだって忘れてはならない。

地に根を張る雑草は、どれほど厚いアスファルトであっても、いつか必ず孔を穿つて、その顔を太陽に向かって振り上げるのだと。